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試験問題「少子化を克服する方法はあるのか」HEADLINE

【観点】
  • 主体的に学ぶ態度

【問題】
2019年実施
 次の課題をよく読んで作文しなさい。
 2019年の日本の社会では、少子高齢化が進行しています。このままの状況が続くと、2060年には日本の人口は8,674万人になると言われています。
 そんなことを勉強しているときに、あなたは、政府関係の仕事をしている人から「とりあえず、高齢者の増加による問題の解決方法は置いておいて、少子化の問題を解決する方法はありませんか。あなたの意見を聞かせて下さい」と、アイデアを求められました。少子化問題の解決策を考えるときに、「男性は仕事、女性は家庭」と考え、女性の社会進出(就(しゅう)業(ぎょう))が少子化の原因だと主張する人達もいます。
 少子化でおこる問題点を指摘し、あなたが考える解決方法を説明しなさい。



【解答・採点基準】
◎ 文章全体で、①「少子化の問題点」、②「少子化の原因」、③「少子化を克服する対策」の3つの論点に触れていること。これらの3つの論点をすべて書くことができている場合のみ、6点以上とする。
①「少子化の問題点」について触れている(次のうち、どれかを取り上げていること) … 各1点
  ㋐日本の人口減が続くようになる
  ㋑日本の経済力が低下する
  ㋒若い層の負担が増える
  ㋓地方の町が崩壊する。
②「少子化の原因」について触れている(次のうち、どれかを取り上げていること) … 各1点
  ㋐若者の未婚率が高い
  ㋑子育てに多額の資金がいる
  ㋒仕事と育児の両立が難しい
  ㋓労働環境が厳しい
  ㋔若者の所得が低い
  ㋕教育費が高い
  ㋖女性の社会進出が進んだ
  ㋗核家族化の進行 など
③「少子化を克服する対策」について、②であげた原因を克服する方法について自分の意見を書いている … 2点

◎ 「男性は仕事、女性は家庭」という考え方に対する、自分の意見を書いていること … 2点。
この論点は、女性の社会進出をどのように理解するかと深く関わっている。ただし、子どもの利益を無視して、親の利益だけを追求する考え方は許されないことに注意すること。
◎ 文章全体の論理が一貫していること(話の筋道が通っていて、現実的に成り立つこと) … 2点。
◎ ①②③の論点のうちの一部が欠ける文章は、最大でも5点とする。
◎ 前後の文章と論理的に成り立たない文章は、後の文章を加点しない。
◎ 10点満点とする。5つ以上の論点に触れる作文内容であっても10点を上限とする。



【子どもたちの答案・作文 授業で使用した教材など】
○ 教材 迫る少子高齢社会を伝える「なんでやねん」
○ 教材 なんでやねん「少子化の原因と対策を考える」
○ 子どもたちが書いた「作文」の代表作品





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