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試験問題「持続可能な開発とエネルギーの課題」HEADLINE

【観点】
  • 知識・理解
  • 資料活用技能

【問題】
2019年実施
 次の文中のA~Mにあてはまる適語を下の語群から選び、ア~ソの記号で答え、文を完成させなさい。

 私たちの生活や社会は、グローバル化、情報化、少子高齢化などの影響を受けて、大きく変化し続けている。そのような中、社会では環境・エネルギーや人権・平和、伝統文化・宗教、防災・安全などに関わるさまざまな課題が生じている。これらの課題を解決するためには、( A )という考えに立つことが大切である。( A )とは、将来の世代の幸福と現在の世代の幸福とが( B )できる社会を意味する。たとえば、( C )は目先の便利さだけでなく、将来の世代のことを考え、私たちの生活のあり方を見直さなければ解決できない課題である。
 ( C )は、水蒸気や二酸化炭素、メタンなどの( D )が原因だと言われている。人間の活動で排出される( D )の中では、二酸化炭素が最も多く、石炭などの( E )を燃やすと大量に発生するので、減らす努力をすることが国際的に求められている。
 日本はどのようにしているのだろうか。グラフ1を見ると、日本では1990年度よりも2016年度のほうが多くの( E )を燃やしている。日本は問題を拡大している。なぜなら、発電力構成の割合の変化だけでなく、年間の総発電量を見ると、1990年度と2016年度を比べると( F )になっているからである。
 この背景には、これまで、( G )は二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーだとされてきたことと、安全性に疑問が持たれるようになった事情がある。それは、2011(平成23)年に発生した( H )により、福島第一原子力発電所で事故が起こり、大量の( I )が放出されたからである。そのため、( E )を燃やす火力発電に頼る割合が増加したと言われている。
 私たちの生活は、便利さや快適さを求めるために、ますます電気にたよるようになっている。しかし、私たちの電気の使い方は、将来の世代だけでなく、私たち自身の近未来の暮らしまで危険にしているのかも知れない。
 さらに問題は重なる。( E )の枯渇(こかつ)(なくなること)も招きそうである。地下資源は地球規模で残り少なくなってきた。このまま使い続けると、21世紀の間にも地球上から地下資源はなくなるかも知れない。グラフ2を見ると、( J )の最も長い( K )でも、2017年段階で残り153年になっている。今年は2019年だから、もう151年しか残っていないだろう。それよりも前に( L )はなくなるかも知れない。今後、発展途上国が先進国と同じように( E )を使用し始めると、もっと( J )は短くなる。
 ( A )を実現するためには、私たち一人一人の積極的な( M )が重要である。そのためにも、私たちは社会の課題に常に関心をはらい、その課題の原因をさぐり、課題を解決するための方法を検討し続けなければならない。
【語 群】 
ア 可採年数   イ 両立   ウ 地球温暖化   エ 温室効果ガス   オ 放射性物質
カ 1.4倍以上  キ 2倍以上   ク 化石燃料   ケ 石炭   コ 原油
サ 原子力発電   シ 東日本大震災    セ 社会参画     ソ 持続可能な社会



【解答・採点基準】
A ソ   B イ   C ウ   D エ   E ク   F カ   G サ   H シ
I オ   J ア    K ケ   L コ   M セ



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