試験問題「自分の理想の家族像について」HEADLINE
【観点】
【問題】 1992年実施
次の文を読み、資料をよく見て各問に答えなさい。
女性の社会的な生産労働への参加は、1960年代以降の高度経済成長期から顕著に見られるようになった。当初は、未婚の女性が多数を占めていたが、1970年代のなかばごろからは(
ア )の女性が過半数をこえるようになった(図参照)。これは、( イ )の妻が労働市場に参加するようになったことを意味する。
( イ )率を世帯主の年齢別にみると、特に( ウ )歳代の夫婦で高い(表1)。これは、消費支出の中で、1食費以外の支出の増加の影響が強いと考えられる。
また、雇用形態別には、( イ )の妻の雇用形態は70%以上が( エ )である(表2)。その背景には、2夫の長時間( オ )があり、家事などの家庭責任を妻が果たしている事情があると考えられる。
(1) 文中の( )に適語を入れなさい。
(2) 下線部1の食費以外の支出で主なものは何か。漢字3文字で答えなさい。
(3) 下線部2の結果、働き過ぎで突然死をする勤労者が多くなってきており、社会問題となっている。それを何というか。漢字3文字で答えなさい。
(4) 将来、築いていく「自分の理想の家族」について、自分の意見を答えなさい。
なお、現代家族および社会の現実・問題点をふまえたうえで、理想を実現するにはどんな課題があるかという点にふれること。(関心・態度)
【解答・採点基準】
(1) ア 有配偶 イ 共働き ウ 40 エ パートタイマー オ 労働
(2) 教育費 (3) 過労死
(4) 採点基準(次の項目につき、1項目1点を原則とする。合計5点。)
○ 将来の「自分の理想の家族」像が具体的に示されていること。
○ 現代家族の問題点が指摘されていること(家族機能との関連で)。
○ 家族生活に影響すると思われる社会事象を取り上げていること。
○ 子どもの利益優先・個人の尊厳・男女平等などの価値規範との関係で現代家族の課題を考えていること。
○ 理想実現のために、現代家族の課題の解決方法を考えていること。
○ 「理想」と「課題解決方法」との間に論理矛盾がある場合など、文章全体が論理的に成り立たない場合は、減点2とする。
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