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試験問題「日本の東南アジア進出についてどう考えるか」HEADLINE

【観点】
  • 関心・態度

【問題】
1996年実施
 東南アジアの国々では、現在の日本の企業の東南アジア進出を非難する声があります。この点について、君はどう考えますか。自分はどのような行動をとるべきなのか、ということも考えて、自分の考えを社会的な事実に基づいて説明しなさい。


【解答・採点基準】
満点は6点。
次の内容1つにつき、各2点を加点する。
① 日本の企業の進出によって、東南アジアの工業化が進み、アジアNIESの発展を促(うなが)すことになった点は、東南アジアの国々にとってプラスになっている。さらに、東南アジア諸国からの食料輸入(特に魚類やエビなど)や、日本漁船への乗組員の雇(やと)いいれは、東南アジアの人々のくらを少しは豊かなものにしつつあることなどは、日本の企業の東南アジア進出がプラス面にはたらいているところである。
② しかし、一方で、公害の発生しやすい工場や、低賃金の労働力をあてにした工場が多いことが非難されている。また、熱帯資源の森林を大量に伐採(ばっさい)して、日本に持ち帰るなど、東南アジアの国々の自然環境を破壊する企業も多い。日本国内で、安く売られている電化製品や、自動車、おもちゃなどもほとんど東南アジアで生産されているものである。この安い商品は、東南アジアの人々の賃金が安いからできているのである。いわば、われわれの楽な暮らしは、東南アジアの人々の苦労に支えられているのである。
③ 以上の2つの点を説明したうえで、自分が日常生活をどう暮らすか具体的に書いている。



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